
| あなたへのメッセージ 子供・家族・学校(国家) 子供を教育したり指導したりするのは大人の仕事です。鳥でも獣でも大人に保護され指導されて成長するのです。ところがその大人も人間として完全ではありません。というよりか、欠点のない大人はどこにもいません。というよりか欠点の多すぎる大人がこの世の中にはわんさといるのです。しかも、大人は圧倒する力で子供たちに命令してきます。「体力や知力が勝っている」「財布の紐を握っている」というだけの力で。自分の欠点をそのままに、子供に自分の考えを押し付けて来るのです。子供にとって心を踏みにじられることほど惨めなことはありません。そこで彼らが大人に反発するのは当然のことでしょう。表立った反発をしない子供の場合でも、心には不満や怒りがたまり、大らかな心は干からびてしまうのです。反発しない子供は奴隷に過ぎません。 そんな子供ばかりの家族や学校はいずれ滅びてしまうでしょう。 |
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ところが反発があると、大人の側も惨めです。子供よりももっと惨めです。 「子供も指導できない大人」と言われることは、親にしても先生にしても、世間に顔向けできないほど恥ずかしいことなのです。すると大人の側の締め付けはさらに激しくなり、子供の反発をさらに深めます。ここでお互いの間に理性的になる瞬間がもてればいいのですが、感情的な対立は油が水を弾くように、お互いを追いやって、ますます悪い方向に走ってしまうのです。 |
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| 私たちはこの両者の間に入って「理性的になれる瞬間」を作る手助けをさせていただきたいと思います。このやり方を家族療法と呼んでいるのですが、「お互いが完全な人間ではない」と認め合うことからこの治療は始まります。そして「このままで良いんだ」「相手を責めてはいけないんだ」と認め合うときに完了するのです。 |
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親と学校の間にも親子の対立に似た関係が生まれます。学校は社会全体(国家)の意思を反映するのですが、大人である親はその子供時代、そして子供を育てて来た現在までの生活の辛苦の中で「封建的な時代」の洗礼を受けてきているのです。「封建的な時代」というのは<「個人の意思や心に配慮せずに、力ずくで上の命令を押 し付ける」ことがまかり通っていた時代>ということなのですが、親と子の対立の解消作業は、過去のその時代に親が受けた心の傷を癒す過程でもあるのです。 そしてそれはそのまま国家・社会・学校の改善の道なのです。 |